今日はじめてプランテーションを見た。
ココナツの、鬱蒼とした、深い、そして整然とした密林が、
なだらかな丘を越えてどこまでも続いていく。
プランテーションって、中一のとき
地理で習った言葉だった。私のなかで
全然実体を持たなくて
とりあえず社会の先生のグレーの髪と
帝国書院のきみどり色の地図と
結びついていた不可解な言葉。
プランテーションを見た。
幹にからみついたシダと、踊る鳥たち、丘の上に流れる雲。
光を遮る葉と、わずかに地上にとどく木漏れ日と。
これがプランテーションだって気づいたとき、
帝国書院の地図よりキレイなもんだなーと、思った。
知らないまま過ごす人生っていうのも
アリだったと思うけど、
コトバに命が吹き込まれたみたいで
ちょっとうれしかった。
実体をもたないコトバだけを知って、
知ってると思ってることは私のなかに
まだまだあるのかもしれない。
「知る」って、こういうことかぁ、って
ココナツ畑を眺めながら、今日思ったのだった。
|