デンマーク

Flaeske Steg (フリスケスタイ)
 豚のロースト。デンマークの豚のローストで特徴的なのは皮も一緒にローストしてしまうこと。皮の部分は、スペインや南米などでチッチャロンと呼ばれて食べられている豚皮を揚げたスナックと同じような状態になっている。表面はパリっとした歯ごたえが軽快で、その下にジューシィでしっかりした歯ごたえの肉が待っている。下記Den Sorte Grydeなどではサンドイッチとして食べられます。
 ちなみに発音はフリスケスタイ、という感じだけど、「振り付けしたい」と言えば通じます。
ニシンのマリネ

 日本人にとって、デンマークの料理で最もはずせないのはこのニシンのマリネ。ブランドにより味に差があるけれど概して甘いめに味付けされている。スタンダード(白)、カレー味、マスタード味、シェリー、マデイラ、ディル、それに最近開発されたらしい新製品のキャビア(写真)などがあり、オススメはしめさばにちょっと似た感じの白、ぷちぷちした飛び魚の卵みたいな歯ざわりがたのしいキャビアいり。
  ちなみにデンマークではどこの街にもALDIかFACTA, NETTO, Irma(イエマ), Brugsen(プクセン)などのスーパーがあり、そのうちのどれかで、上記のうちどれかのセールをやっていることはまず間違いありません。通常価格が300〜400円ぐらいとすればセールで1瓶だいたい200〜250円ぐらいになっているはずなので探してみてください。ちなみにニシンは英語でherring、デンマーク語ではsild(スィルッ)です。


たらレバー
 日本のとある輸入品店で見つけていらい虜になり、旅行中ずっと探していたのにみつからなくて泣く泣く日本に帰ろうとした直前、ついに見つけたタラの肝臓のオイルづけ。とろりと口のなかでとろけて芳醇な風味が鼻から喉をくすぐります。あんきもがスキな方なら絶対夢中になってしまう味わい。お酒のつまみに、受験勉強のおともに、滋養強壮に。こんなに気が遠くなるほどウマイのに、安売りのスーパーでなら、ちっこいツナ缶ぐらいの容量のカン1こが150円ぐらい。

これはちょっと油が多すぎるハズレ

このハズレ商品はスーパーNETTOのもの。FACTAならぎっしりつまった本物が買えます。
ニシンのくんせい

 デンマークでは結構みかけるのが鯖の燻製。しかしこちらはニシンのくんせい。スーパーの安売りで2匹250円程度から。濃いめの味付けでこちらもお酒のつまみにぴったり。食べ方は、まず皮と骨をのぞく。黒パンやスライスしたバゲットパンにバターをぬりスライスタマネギを敷き詰める。その上に魚の身をのせ、スライスしたタマネギの輪っかをのせる。タマネギの輪に収まるように卵の黄身を載せたら、ナイフでおもっきし黄身の皮をぶちやぶり魚の上に塗りたくったのち、ナイフとフォークでスカしてお上品に食べる。皿の上にこぼれた黄身を残ったパンでぬぐいとって食べるのはアリなのでご心配なく。
 なお、欧州では数年だか数十年だか以来サルモネラが大流行で、スーパーでは「サルモネラ・フリー」なる謎の称号のつけられた「紙パックいりオムレツのもと」や、「カップいり卵の黄身」「(同)白身」などが売られています。ですから生で食べたいときは卵はなるべく信頼できそうなもの(エコロジーとか書いてあったり、値段が高かったり、日付が新しかったりするやつ)を買い、割る前には殻を軽く熱湯で洗うなどしてから食べるとよいとかいうことです。汚染されているもののうち10%は内部まで汚染されてるということですので、挑戦するときはそれなりの覚悟で臨むこころがけが必要です。


まるごとの状態

パンに盛った状態。
チーズ
 酪農の国デンマークならではの楽しみのひとつがチーズ。街角にはチーズ専門店があちこちに見られ、スーパーでも売られているチーズの数はかなりの数にのぼります。なかでも手頃でおいしいのはHongのシリーズで、ダナブリーチーズなどはぜひ試してみたい一品。こちらも各スーパーで安売りしてることが多いので、つまみや朝晩のパンのおかずにどうぞ。
シャワルマ
 中東ではなにかと食べる機会の多いシャワルマ。デンマーク、とくにコペンハーゲンではアラブ系の店が多いので、あちこちでお目にかかります。トルコ系の店ではケバブとも。
  中心部ではやや高めだけれどアラブ系が集まっている地域なら(小・lille)15kr(200円ぐらい)、(大・stor)20kr。野菜たっぷりでこれなら貧乏旅行者も大満足。串に刺した肉をまわしながらローストする方法は一緒ですが、切るときがちょっとかわっています。ロースターの横に四角い機械があって、そこから伸びる管の先には、ちょうど「ハリケーンポリマー」や「キューティーハニー」などがまっぷたつにされそうになるときに使われていたような円盤状の鋸みたいなものがついており、これで肉を削ぐように切り落としています。そのためか肉はぺらっとしたかんな屑のようになっていて中東のほどジューシィではありません。また、ここらで見かけるのはだいたい牛肉が主で、鶏はほとんど見かけませんでした。
クッベ
 こちらもアラブ料理。挽肉とタマネギにクスクス(に似たような超小粒のパスタ)をまぜこんで揚げたコロッケかメンチのようなもので油や揚げ方が悪いと極端にマズくなるので注意が必要です。しかも値段はシャワルマの小ぐらいするので満足度からいってもさほどオススメしません。
アラブ系の店
 1960年代にデンマークでは高度成長期を迎え、多くのアラブ人をむかえて労働力の不足を補ったそうです。そのアラブ人はその後ももとの国に帰ることなく住み着いたため、デンマークでもとくにコペンハーゲンの特定の地域ではびっくりするぐらい多くのアラブ人を見ることができます。こうしたひとたちは商店をひらき、多くは不正に税関の目をくぐって東ヨーロッパから食料を輸入したり、税金を払わずに店を営んだりしているとかでアラブ系の店は概して商品がとても安い!例としては、大手スーパーで1.5L×2本=40krで売られているコーラが2L×2本=30krなど。
  どこの国にいっても小商店は価格の面でスーパーにかなわないのが常ですが、ここでは立場が逆転している商品がままあります。とくにアラブ系のパンや、乾物や、シャワルマは貧乏旅行者の強い味方。まずはスーパーで値段を確認してから突撃しましょう。
コウキョ
 チョコレートミルクドリンク「コウキョ」。こってりとして甘い子供向けドリンク。幼い頃を思い出しながらぐぐっと1杯。飲めば飲むほど喉がかわきます。
Gamal Dansk
 「古きデンマーク」という名のお酒。しかし味は「おとそ」そのもの。ちょっと甘みが少ないものの、そのクスリくさい風味はふるさとのお正月を思い出させずにはおきません。ここはいっそ「Gamal Japansk」と改名してはいかがでしょうか。でもおとそに似合わず大変強いお酒なので量には注意しましょう。
Den Sorte Gryde (The Black Pot)
 コペンハーゲンにいくつかチェーンをもつ巨大ハンバーガーのお店。値段は通常のハンバーガーの倍ぐらいでボリュームは3倍。野菜もたっぷりはいっていて味もなかなか。 シングルミートパティのものからダブル、チーズいり、ベーコンいりなど種類はさまざま。豚ローストのサンドイッチなどもお楽しみいただけます。おもっきしおなかいっぱいになりたいときに。

McPork
 欧州を震撼させている狂牛病。その影響ですっかり売り上げが落ちたマクドナルドが起死回生の策として打ち出したマックポーク。インドでマハラジャバーガー(ラム肉)を食べておいて言うのもなんですが、マクドナルドのハンバーガーは100%ビーフと信じてきた日本人にとってこれほどの仕打ちがあるでしょうか。ちなみに狂牛病に追い打ちをかけて欧州をさらに震撼させている口蹄病。こんどは羊と豚の病気ですが、これでマクドナルドが次にどういう策に出るかが気になるところです。
ポウルセンのホームメイドアイスクリームコーン

 コペンハーゲン郊外のイアスプリスのメインスクエアにあるアイスクリームやさん。ホームメイドのコーンのサクサク感がたまりません。オプションのふんわりクリームは甘さひかえめ、ミルクの香りたっぷりの本物ホイップクリーム。てっぺんに乗っているチョコレート色のフルーバレ(クリームボールの意)にはマシュマロ風のクリームがつまっていて鼻血寸前。

ーレアーラ
 デンマークでよく食べられている黄色い豆のスープ・グーレアーラ。人参や長ネギのお化けの輪切りがはいっていて、濃いめにつくられているので豆のおかゆを食べている感じ。1杯で確実におなかいっぱいになります。羊肉の煮込みやゆでた腸詰めソーセージとあわせてどうぞ。
イースターの羊
 正月におせちがつきものであるように、イースターには羊がつきもの。デンマークの料理に特徴的なのは、肉のかたまりをオーブンで焼く料理が多いこと。そうやって焼かれて中心部にまだ赤身が残ってるような肉汁したたるステーキにグレービーソースかにんにく風味のきいたクリームソースなんかをかけていただきます。
Stewed Prune with Whipped Cream
 アーモンドの風味のきいたあま〜いプルーンの煮込み。これを冷やして生クリームをどっさり盛ったデザート。どのぐらいポピュラーなのか知りませんが、ひとくち食べればひとくちぶん、ふたくち食べればふたくちぶん、と着々と太りそうなデザート。
Dirty Egg

 イースターの料理としてよく出るこの「キタナイたまご」という名の料理。しかしゆで卵にぽってりとヨーグルト&マスタード風味のクリームがのってるだけで、見た目にキタナイという印象はないのでこのネーミングは多少納得いきません。名前の由来は、デンマーク語の「キタナイ」はシンプルを意味するからだ、とも、あるいはイースターにデンマークでは大掃除をする週間があることから、「キタナイものを片づけてる合間に食べるたまご」という意味からだとも。

ミートボールとポテトサラダ

  手前はスウェーデン風ミートボール。タマネギがはいっていて普通のハンバーグみたいな感じ。ただし、デンマークではハンバーグにタマネギを炒めて入れるという作り方はしないそうです。それにハンバーグとかハンバーグステーキという言い方もしないらしいです。うしろにあるデザートふうのものはポテトサラダにフレッシュクリームという名の白いドレッシングをかけ、チェリートマトをちらしたものです。ミートボールにはつきものだとかで。


イースターのごちそう
 都市部の若いひとの間ではさほど重視されなくなってきたイースターですが、いまでもデンマークの地方ではこのしきたりを守って家族でお祝いしたり、近所のひとと料理をもちよってパーティしたりするご家庭が多いようです。写真はイースターにお呼ばれしたヨハネスんちのパーティの料理。総勢28人のご近所さんが持ち寄りました。
  ちなみに料理の内容はサーモンの燻製、数種類のチーズ、たまごいりクリーム、豚ヒレ肉のロースト、羊肉のロースト、エビとたまごのパイ、豚のレバーのパテ、自家製のパン、ソーセージロール、ほうれん草のソース、レンズ豆の煮込みなどなどなど。

もちよられたごちそう

チェリーチーズケーキなど
自家製パン
 キムがハンバーガーつくるために焼いた自家製パン。さすがパンの国のひとだけあって、「今日はパンをつくりましょう」みたいな意気込みや、粉ふるい、計量など一切ナシでいきなり始めるところがさすが。しかしできあがった分量を見るとなんか予定の倍ぐらいなので、必ずしも予定どおりに行くといったもんでもないようです。
Rosie Mcgee

 コペンハーゲンのメインバスステーションから徒歩1分のところにあるカフェRosie Mcgee (Vester Brogade 2A 1620 Kobenhavn V tel. 3321942)では、毎週火曜日夜10時からドラッグクイーンショーをやっており、2人の男性の扮する女性歌手ふたりが唄とダンスのショーを繰り広げる。特に右の男性の歌声は女性そのもの、ティナ・ターナーのモノマネは本人より女らしい。左の男性はタマすら見失うほどの見事な扮装ぶりでダンスが見事。入場料は無料だけどコートなどの預かり料は10krかかる。ビール1杯45krもするけどとても混んでいるので何も買わなくても気づくひとはいないからご安心を。


El Greco
 コペンハーゲン中心街にあるギリシャ料理「エル・グレコ」。昼食のビュッフェは49krから。料理のセレクションはそんなの多くはないもののサラダ類が豊富でそこそこ楽しめる。中心街界隈はこの程度の価格の昼食ビュッフェがところどころで見かけられるのであちこち試して見る価値あり。
長いキャンディ
 お子さまに人気のなが〜いキャンディ。キャラメルぐらいのやわらかさで、ぐるっとまとまって袋につめこまれているので一見ちょっとグロい。味はいろいろ。

塩魚

 塩魚、という名のお魚の形をしたリコリス。
  リコリスとは欧米でお子さまのおやつとしてよく食べられているちょっとかたいグミみたいなお菓子。養命酒にもはいっている甘草を香料とし、見た目は真っ黒であることが多い。はじめて食べたときはそのニオイの強さにどうしても2クチ目を食べることができなかったけれど慣れるとおいしいと思うようになるから不思議。
 しかしデンマークのリコリスはそれにさらにもうひとヒネリ加わっていてなんと塩とアンモニアがはいっている。ツーンとする刺激臭と、お菓子と呼んでいいのか戸惑うややしょっぱい味わいは、塩飴、塩ようかんをはじめて食べたとき以上の驚き。習慣性があるので一時この製法は政府に禁止されたほどだけど分量ひかえめにしてまた舞い戻ってきたらしい。