| ケガ速報 ※ ケガとか血とかが苦手な方は読まないで。 | |
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タイにしては珍しく涼しい日々が続いている。そろそろ雨季らしく朝晩に雷雨が多くなって遺跡めぐりなどにはあまり便利でなくなってきた。カンボジア領内の遺跡も見たことだし、おばさんと台湾で落ち合う日取りも近づいていることなのでじわじわとバンコクに戻ることにした。ホテル代の安い地方都市を転々として、今日も平和に朝ご飯を食べ、昼ご飯を食べ、ホームページを作ったり街を歩いたりして、このままおとなしく一日が終わるのだなーと思っていた夜、大変なことが待っていた。
インターネットカフェからホームページを更新して8時頃、少しおなかがすいたから旧市街のほうまで歩いて行ってゴハンにすることにした。旧市街にはナイトバザールと呼ばれる夜の屋台街がある。北部の街のナイトバザールが観光客向けのおみやげ市なのに対して、ツーリストの少ないこの街では地元のひと向けの生活に密着したものがたくさん売られている。料理や果物や服や時計の屋台がところ狭しと並んでいてバザールは昼間のように明るかった。
100mくらいの距離を2往復して、ソムタム(青パパイヤの辛いサラダ)を買った。隣の屋台がやきとりを売っていたので、もつ焼きと蒸した餅米も買った。それから唐揚げやでおいしそうな鶏の唐揚げとレタスを買って、春巻きやで揚げ春巻きを1本買って、ダメ押しに焼豚とハーブをひと袋買った。どう考えても買いすぎた。
さてこれ以上買ってしまわないよう目にフタをしながら元の道に戻った。もう夜9時を回っていたので、さっきまで店があいてたへんがもう全然店じまいして暗くなっていた。建築中の建物の角で警察官が座って見張りをしている。ここらへん悪いひとが出るから見張りしてるのかしら。とっとと行こう、と暗い道をすたすた歩く。歩道の舗装が悪くて土の上に石板をのせたようになっている。下を見ながら石板と石板の間の土に足をおいた、と思った瞬間落ちた。石板と石板の間の、土、と思ったところに土はなかったのだ。石板はドブ板だった。幸い石板と石板の間隔は私の膝よりも細かったので足は膝の少し下で止まり、足の先がドブの水にずっぽりつかることはなかった。でもGパンが泥で汚れてしまった。ここで苦しんでいるとお巡りさんが様子を見にくるかもしれない。はずかしいから痛くないふりして歩く。
とにかく明るいところまで歩いた。すりむいたかもしれないなと思いながらあらためて見たら綿パンの膝の下に5cm×10cmくらいの黒いシミができていた。ずいぶん汚れちゃったなー。あれ赤いよコレ。血だ。Gパンに1cmくらいの穴が開いていた。
Gパンに穴があくほどの衝撃で怪我したということを認めたくなくて一瞬そのまま歩いて宿に戻ろうとしたら、足に何かつたう感じがした。血が出てるんだよ。このまま行くとGパンもっと真っ赤になっちゃうんだよ。見たくないけど見るか。Gパンめくってみたら、切れてる切れてる。切れてるっていうかめくれてるっていうか、皮が、浮かんじゃってる。傷は小さいんだけど結構深そう。
持っていたトイレットペーパーで上から浮かんでる部分を押さえたらちょっと出血が弱まった。血はあとからあとから流れるというほどじゃないけど、ちょっと歩くとタラっと流れるような感じだった。この傷にしてはGパンのシミがすごく大げさで、そこらへんで喋っていた娘さんが目をまるくして見てる。平気そうな顔して歩かなくっちゃ。Gパンの裾をめくって膝までたくしあげた。こういうときこそトゥクトゥク(3輪タクシー)に乗ればいいのに気が動転して歩くことしか頭にないのでホテルまで血を押さえ押さえ歩いてしまった。
部屋に戻ってまずティッシュで傷を押さえてGパン脱いでみた。V字に切れ込み入ってなんか皮の下が見えちゃってる。でもまだあまり痛みを感じない。これって時間がたつとだんだん痛くなってくるんだよねー。どうして怪我したばかりの時ってあまり痛くないのかしら。
幸い何かささったりゴミ入ったりはしてないように見える。でもゴキブリとか死にまくってる街のドブのフタだから、きれいなわけないので消毒せねば。まず傷口にイソジンをたらす。うがい薬だと思ってナメてはイケナイ。イソジンはすごく強力な殺菌剤なのだそうだ。コップ1杯に1滴たらせば不潔なガンジス川の水でも飲めるほどになるって「地球の歩き方・旅の持ち物編」に書いてあった。ちょっとしみる。痛くないうちに皮をひっぱってちゃんともとどおりにかぶせようと思ったけどこわくってダメだ。しょうがないから消毒してクスリぬって治るの待とう。
傷口を拭こうと思ったけどティッシュがないのでトイレットペーパーで代用。トイレットペーパーにイソジンたらしたら紫色になった。ヨード液で紫色になるなんてデンプンかおまえは!ジャガイモか!カタクリか!傷にクスリ塗って、紫色のトイレットペーパーかぶせてテープで止めて、応急袋から包帯出してまいてみる。なんか目立つ。
傷に見合った大きなバンドエイドがほしくなった。セブンイレブンに行けばなんか救急セットみたいなもの売ってるかと思って短パンをはいて行ってみた。セブンイレブンは宿から近いんだけど宿の1Fが遠かった。どうしてこういう日に限って4Fに泊まってるんだ。
セブンイレブンで応急関係のものは消毒コットンしかなかった。一応消毒コットン買って部屋に戻り包帯をはずしたらもう包帯まで赤くなっていた。これはバンドエイドどころじゃないや。もう一度消毒してこってり抗生剤の軟膏を塗って4cmの厚さのコットンを2cmにつぶして載せ、また包帯をまく。
Gパンを洗い、これでやっと晩ご飯が食べられる状態になった。やっぱり全然食べきれない。でも明日はこの足で外に出られるかわからないから食料ちょっと多すぎるぐらい買っといてよかった。
こんなときバンコクだったらこのまえ行った豪華病院に行くのに。(「立派な設備と手荒な治療」参照)結構勢いよくおちたのでホネにヒビとか入っていないか心配。この衝撃でヒビ入ったりして歩けなくなったりするとホントに困るのわたし。それにしてもよりによって包帯の近くを蚊が刺してくれたらしくてかゆい。でもそろそろイタくなってきたから掻けない。泣きっ面に蚊とはこのことね、とかくだらないこと思いながら寝る。
![]() 一応写真とってみた |
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